14 1月 海外に出なくても、世界も人生も変えられる。
日本を出て、世界を見るのは大事?
[eltdf_dropcaps type=”normal” color=”” background_color=””]日[/eltdf_dropcaps]本を出て、世界をいろんな角度から見ること。これは、結論からいうと、かなり大事なことだとわたしは思う。日本のよさもだめなところも、その中にどっぷり浸かっていると気づきにくいもの。ブラック企業(例えが悪いけど)の中にいたら、いかにブラックか?がわからないというのと同じ。
ただ、じゃあ世界一周とか、海外留学なんかをすれば、全てが解決するかというと、それもまた違う。視野は広がるし、若いうちに一度は経験すべきことだと思うけれど、その経験がないから、そんな時間がないからダメだという話ではない。
大切なのは、ものごとを多角的に捉えられること
日本を離れて海外を旅して、日本の習慣や、旅のスタイルや、自然を見てみると、その特異性がよくわかる。いいところと、よくないところが、例え知ろうとしなくても、否応なしに見えてくる。自分の常識が、まったく通用しない世界に身を投じるのは、相当なカルチャーショックだし、価値観が揺さぶられる。
その結果として、「世界一周したら人生変わった」とか「何かをガツンと変えるために海外に旅に出たら本当に人生変わっちゃった」人が多く発現する。けれど、それは誰でも海外さえ出ればそうなる、という話でもないし、逆も然り。 大切なのは、自分の価値観を揺さぶられるような体験をいかに何度もするか?ということなんじゃないかと思う。
世界は広いが、日本も広い。
もう10年以上前になるけれど、ひとりで車で、1週間ほどかけて、車中泊しながら東北6県を旅してまわったことがある。その時に思ったのが「日本は広いな〜」という偽らざる気持ち。
都会育ちのわたしには、何十キロも離れたところのイオン目掛けて人が集まるということとか、岩木山がどこからも見えて、みんなそりゃ拝むよな〜って思ったこととか、走っても走ってもリアス式海岸が終わらなかった岩手の海沿いや、日本海側をずーっと下道で寄り道しながらドライブしてたら、あっという間に3日近く経過してしまい、その間、いわゆる「市街地」がほとんどなかったこととか、全てが新鮮だった。
なんとなく関東近郊や関西の都市圏に生まれ育った人がほとんどで、その世界が日本の8割位っていう想像でそれまで生きていたけれど、日本国中走ってみて、「ほとんどが地方」なんだ、と実感したり。 だから、都会育ちの人は、地方の風習は外国みたいなものだし、逆も当然あって。自分が知ってる世界以外の世界は、日本の国の中でもパラレルワールドのように実は存在している。
そういう世界を知って、自分の世界を少しずつ広げていくことが、より自分がリラックスして、楽しく生きられる毎日に近づいていくコツかもしれない。